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くらしのデザイン


by transportermitsu

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

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世界的に有名な顔を誰も知らない反資本主義・反権力な作品をボムする
覆面グラフィティ・アーティストのバンクシーが監督したとされる、
イグジット・スルー・ザ・ギフトショップを見てきました。

見てない人は以下読まない方がいいかも。

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最高のピース

初めて、神戸アートビレッジセンターで見たけど、すごいね、あそこ。
いすがパイプ椅子みたいなやつで、1日1回しか上映なくて、俺以外にお客は10名ぐらいしかいなかった・・・。
お洒落男子と芸大生みたいな奇抜な人達と俺だけみたいな・・・。

バンクシーは、グラフィティをたんなる落書きとみなされていたところから
美術館にかざられるようなアートへと
世界的に評価を高めた張本人という認識がある。前半は、街中へボムする完全なるドキュメンタリー、
(OBEYのシェパードやちょこっとKAWSなんかも出てきます)
後半から、その映像を納めていたミスター・ブレインウォッシュが、バンクシーの一言によって、
ライターに変貌。事態は変わっていって・・・・。

過去の作品をまね、ダミアンハーストがディレクション的な立場で、製作指示を出し、
アンディーウォーホールなんかの
作品をサンプリングして製作。実際自分が作っていない、ミスター・ブレインウォッシュが
成功を納めていく中に本当の芸術があるのか?ないのか?
そんな内容です。

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ミスター・ブレインウォッシュの作品


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難しいけど、ミスター・ブレインウォッシュが実在する人物って事。
(本作はアカデミー賞にノミネートされ、MBW本人が表彰式に出ているし、マドンナの
ベストアルバムはMBWの作品とされている。)

これが、実在しない人物だったら、バンクシーのとんでもない“アート”の存在自体に対する強烈な
皮肉もとしてなりたつわけで。

ん〜、よくわからない。
表面的にだけ見たらいいってもんじゃないんだろうな、
それがアートにしろグラフティーにしろ。

だいぶ昔に、フリーペーパーでライターにインタビューしようとしたら、
「表面的なものだけあつかっているようなリラックスで扱うようなものが、グラフティじゃないので
しゃべりたくない」と取材を断られた事があった事を思い出した。今なら少しその気持ちが
わかるような気がする。

いつ捕まるかわからないのに、街に出て、
破壊行為をする。そこにのっかかる多額で取引をされる現代アート。

ん〜、難しいがバンクシーのいいたい事はわかりました。

《今夜、ストリートは僕たちのもの》

主題歌がいいです。もの凄く。

本当にいいと評価されているものがいいものとは限らない。
実践をつみかさなて毎日の肥やしとして作品をつくっていく。
なんか、刺激的な映画でした。今年見た中ではずば抜けてます。

興味をもたれた方は、是非。
大阪はもう終わってしまって、
神戸なら見れます。夜一回しかの上映ないんで・、そしてガラガラなんで。




by transportermitsu | 2011-08-28 02:42 | MOVIE | Comments(0)